恋占いなどで鑑定してもらった時に「二人は別れます」などと言われるとそれだけでガッカリしてしまい食事も喉を通らなくなってしまう人がいます。周りに八つ当たりをしたり、中には自殺してしまう人もいたりします。
恋、その苦しさゆえ
それだけ今の恋愛に本気であるというのはよくわかります。そして苦しい恋であるからこそ占いに頼ってまでその結末を知りたいと思うのでしょう。
「あんなに情熱的に人を愛してその見返りがないなんてことはないはず」と思って何回もいろいろな鑑定に相談される方も多くいらっしゃるようです。
しかし二度目の占いは「卦を汚す」と言われ当たらないばかりか運気も落としてしまうことがあるようです。それを考えると「なぜ別れると言う鑑定なのか?」を考える必要があります。
幸運と不運は互いに
運命は一本の縄のように吉凶が混ざり合い互いに影響を及ぼします。
その中で不幸だと思っていたことが実は幸運だったり、幸運だと思っていたことが実は大きな災いだったりすることがあります。
幸せと思った結婚が家庭内暴力の巣窟になってしまったり、素敵な恋愛と思った相手がトンだ裏切りに走ることもあったりしますよね。
人生万事塞翁が馬
中国の故事でそういった変わり続ける運を指して「人生万事塞翁が馬」と言いました。
一頭の馬が逃げ出した家の主人は「これはきっと幸運となるに違いない」といいました。
その後、逃げた馬はたくさんの馬の群れを引き連れて帰ってきました。それを見た近隣の人たちは「なんという幸運だ」といいました。
主人はそれを見て「これはきっと不運の前触れに違いない」といいました。
するとその馬に乗った息子が落馬し骨折しました。近隣の民は「なんという不運なことだ」と口々にいいました。
それを見た主人は「これはきっと幸運となるに違いない」といいました。その後、その地域は戦争になり若者は戦地に送られました。しかし息子は骨折していたため戦地に行くことなく済んだのでした。
出会いにもっとも必要なのは今の不幸を手放すこと?
今の彼と別れることは辛いですが、その結果新しいもっと素敵な彼が現れることもありうるのです。
その一番最初にある「別れ」を占いが射当てたとしたら、悲観する必要はあるのでしょうか?
むしろ率先して今の叶わぬ恋に見切りをつけた方が幸せになれると思いませんか?
逆に今の苦しい恋愛に留めおくような占いだったらその占いの意味はなんでしょう?
不幸と気づいて手放す勇気
信じるものは救われるといいますが、不運を幸運の糧にすることが人生を幸せに生きる秘訣です。
占いを幸せのために使う人はすなわち幸せに近づけるということになります。