元々のおみくじは、国の祭事や政治、後継者を定めるためにつかわれた「クジ」が由来だとされています。神仏のメッセージをお聞きするもので、現在のようなさまざまなことを占うおみくじを考案したのが、元三慈恵大師良源上人だといわれています。
さまざまな占いがありますが、生年月日がわからなくても、霊感がなくても、誰かに占ってもらわなくてもときには不思議なほど未来を知ることができる占い、それがおみくじだと思います。
広島の厳島神社のおみくじ
私が日本各地の神社に参拝をし始めた頃、広島の厳島神社に参拝にいきました。
拝殿に入ると白い木箱におみくじが入っていました。木箱にはとくにかわったようすはみられません。
いつものようになにも考えずにぼんやりとおみくじをひいて、読みましたが、なんとなくピンときません。
ピンと来ない内容
いちど木箱から少し離れて、「どうか、おみくじでお導きのお言葉をください」と祈り、再び木箱のまえに戻りますと、なんと木箱のわずかな隙間からひとつだけおみくじが、はさまっているのがみえました。
さきほどみたときになかったおみくじです。まさに奇跡がおきたと思いました。
おみくじの作法
そのおみくじをいただいて読みますと、現在の状況と未来のことが書かれてあり、ストレートに心のなかに入ってきたのでした。ほかのおみくじは毎年、神社でお焚きあげをしていますが、このおみくじだけは今も大切に残しています。
おみくじで占う場合は、礼儀作法を守って参拝し、おみくじをいただくまえには、どうかお導きをくださいと祈ってからいただくと、必要としているお言葉が書かれたおみくじをいただくことができるでしょう。