究極的にいえば、「よい運」も「悪い運」もないのかもしれません。
それはこの世界の出来事というもの、人生は「万事塞翁が馬」だと思うからです。
禍福は糾える縄の如し(かふくはあざなえるなわのごとし)
よい事が未来において悪い出来事のきっかけになることもありますし、悪い出来事だと思っていたことが、結果的には幸運を招くこともあります。
たとえば、車の渋滞に巻き込まれて、航空機の時間に乗り遅れてしまった。
ついていないと嘆いていたらその航空機が事故で墜落したという不思議な話もときおり聞くことがあります。本人にとっては奇跡的な出来事であったことでしょう。
成功者≠強運?
社会で成功している人達を占い、命式や運勢をみていると、さほど強運とはいいがたい方もいます。
命式でみる宿命では「身弱」といわれるもので、我が身が弱くても、歴史に残る偉業と人気を勝ち得た人もいます。
その反対に、強運の命式と運勢でも、成功者とはいえない有名人もいます。
成功≠幸せ?
成功することがすなわち幸せとはいえないものなのかもしれません。
仕事で大成功をされると、仕事を優先的にすることにもなり、家族との時間をとれなくなっていきます。
家族運や恋愛運、仕事運、金運など、それらの運を持続することはとても難しいものだと思います。
よい運=バランスがとれている
私が考える「よい運」とはバランスがとれている状態です。
みんなそこそこの幸せなら叶えられるかもしれません。
どんなに仕事で大成功を果たしても、病弱になる方もいるでしょう。
素晴らしい実績を残しているのにも関わらず、会社から追放されてしまう方もいます。
アイドルスターになると、恋愛が制限されることもあります。
プライバシーがなかなか守れなくなることもあります。
ひとりひとりの価値観に合った「よい運」
仕事第一だと思える方は仕事で成功することが「よい運」だと思えるのでしょうし、恋愛や家族がいちばん大事だと思う方は、いつまでも仲良くできる方と巡り会えることが「よい運」だと思えるのでしょう。
「よい運」とは、今の人生にある程度、満足できる生活をしていると、自分自身が思えること。よい運も悪い運も、本来は自分自身が決めることなのでしょう。